今年、最近までに観た映画〜DVD〜

 

タイトル左の数字は公開年。順番は概ね観た順

 

1973『ゴジラvsメガロ』

核実験で被害をうけた海底国家シートピア人がキレてメガロを(何故か)日本に差し向けてくる話。核実験してたのアメリカじゃね?一方地上人(日本人)も謎の超技術で人型ロボ:ジェットジャガーを製作。それは自我を獲得した上何故か巨大化。ジェットジャガーキッチュなデザインが素晴らしい。大好き。ゴジラとタッグを組んで大活躍、その様子はまさにプロレス

 

2011『リアル~完全なる首長竜の日~』

佐藤健の茫洋とした顔が印象的だった。『仮面ライダー電王』の頃から上手かったけど、色々なニュアンスを表現できる役者だ。中谷美紀は胡散臭さがいいね。ストーリーはホラー+SFって感じか。フィロソフィカルゾンビって名前はどーなのかね。フィロソフィカルな要素は特にないような…ま、いいけど。特撮でよく出てくる場所映ってアガった。良作

 

1975『ホーリー・グレイル』

モンティ・パイソンの傑作?映画。悪ふざけもここまでやってやり通すべきだよなー。あらゆるイギリス的なモノ(普遍的な権威や権力も)への反抗精神と遊びゴコロが融合した怪作。意外にも序盤の伏線が後に活かされていたりして構成も良い。ヨシヒコはこれをモロパクリしすぎだな。やりたくなる気持ちはわかるけど。コメンタリーも興味深く観た。出演者の家族とか結構出ているらしい。低予算で場面をショボく見えないようにする工夫が凄い

 

1972『地球攻撃命令 ゴジラガイガン

ゴジラの「正義の怪獣」路線なるものを決定づけたらしい1作。ゴジラが街を破壊しないのは哀しいけど、代わりにキングギドラガイガンがやってくれるからいいか…初登場ガイガンもギドラ同様カッコ良い。メッセージ性がシリーズ内でも特に濃い作品な気がする

 

2013『ガッチャマン

ようやく観たので、気兼ねなくゴミをゴミと言える。宇多丸の映画評を聴いてはいたけど、聴いていた以上の酷さ。脚本の破綻が信じられないレベル。アメコミ映画みたいなことがやりたいなら、まずその精神を理解しろよと言いたい。これのおかげでクラウズが生まれたこと以外いいとこなし

 

1985『ルパン三世 バビロンの黄金伝説

映画版の前2作(複製人間、カリオストロ)と押井守のプロット(棄却)からの反動で、かなりポップな仕上がり。初期のボンドシリーズみたいにアクションシーンが長いのと時代背景を結構反映しているのとで面白かった。今はなき冒険活劇の味わい。オチもシリーズ的には珍しいタイプ。こういうオカルト路線もいいね

 

2000『ジュブナイル

公開当時、別冊コロコロでやってた漫画も読んでたな。イマジナリーラインぶっちぎったりとかカット割りがアレなとこあったりとかするけど、監督の近作よりは遥かにマシ。これがAlwaysとかスペースバトルシップに行き着くと思うと哀しい。テトラは確かに可愛かった。ゲームのコントローラーで巨大ロボット操作するとかは、子供の夢だね

 

1987『ルパン三世 風魔一族の陰謀』

初見。キャストも総入れ替えで、シリーズ的にも異色作らしい。とにかく作画が凄くて、そこだけが魅力…と言ってしまうのは言い過ぎかもしれないが、そう言っても差し支えないくらい画は凄かった。キャスト変更も、別にこれはこれでありなのでは?という感じ。特に塩沢兼人氏が演じる五右衛門は味があってよかった

 

2012『ねらわれた学園

1973年刊のジュブナイル原作。原作を細田守時かけみたいな謎改変してて、かつ画作りが劣化版新海誠みたいになってて、話もフワッと雰囲気だけで、もう何がしたいのかわからんし普通にツマラナイ。演出が過剰すぎて、目が痛い以上の効果はなかった。なんで作ったのか謎。最近こういう絵作り多くて嫌だ

 

2013『怪盗グルー ミニオン危機一発』

前作は吹き替えで観たから、グルーの声がスティーヴ・カレルだって初めて知った。ヒロインはクリステン・ウィグ。前作のテーマを引き継ぐというより、アトラクション的な面白さを追求する方向へ舵を切っている。次作はミニオン主役のスピンオフらしい。マジか

 

1982『ビデオドローム

クローネンバーグのカルトムービー。公開当時はブッ飛びすぎてて理解されなかったみたいだけど、今見るとわりとすんなり観られる。それでもヴィジュアルは強烈で、全く色褪せていない。手と一体化する銃、脈打つテレビ、腹に空いた穴。どれもすごい。特撮の宝庫。何にも似ていない映画だ

 

1984『ターミネーター

ゴジラターミネーターも、人類の味方になんかなったら魅力半減だよなぁ。そういう意味で、1作目が好き。低予算をカヴァーする工夫が多いのも観ていて楽しい。シュワルツェネッガーの非人間感は画的に素晴らしいけど、片手でショットガン撃ってるカイルも実は十分怪物。カイルは、忘れられているのが可哀想

 

2012『バトルシップ

ゴキゲンなB級枠だと思って観たら、そこまでゴキゲンなシーンはなかった。中途半端にリアリティ持ち込んでて、これならもっとアホな方が面白いのにと終始微妙なテンション。リーアム・ニーソンとかリアーナとか出てて、脇は豪華。主役は『X-MEN ZERO』のガンビットベイブレードで侵略してくる宇宙人好きにはオススメ

 

1986『ドラえもん のび太と鉄人兵団

昔は何度も観たけど最近あんまり観てなかったから意外に久しぶりの鑑賞。藤子不二雄は子供が何を見ているか、何を望んでいるのかをよくわかっている。スーパーマーケットの棚から好きなモノを持って行ってよいと言われた子供は、インスタント食品しか選ばない。そしてそれこそが、夢なんだ。子供の時しか見られない夢な気がする。

 

1995『セブン』

今観るとストーリーよりも映像に目が行く。キツめのコントラストが効いた画面に鮮烈な緑や赤が配置され、全体がダークな雰囲気で上手く統一されている。最初観た時は、劇中で何故雨が降り続いてるのかが不思議だった。高圧線の間を車が走るカットがカッコ良い。まぁ、良く出来ている。ストーリーに賛否はあれど

 

1986『コマンドー

吹替で観る(観た方がいい?)映画と原語で観る映画の境目はどこにあるのか気になる。これは明らかに前者。B級映画は吹替の方が総じて楽しい気がするけど、『シュガーラッシュ』は吹替で原語にはない良さが(主にヴァネロペだが)出ていたから、一概には言えない気がする。難問だ

 

2009『くもりときどきミートボール

やっと観た。子供向けで、しかもCGアニメだからこそ描ける作品。傑作と呼んで差し支えないクオリティ。食べ物の質感を見事に描いている分、それが反転する後半の、まさしく悪夢的展開がより際立つ。ブラックなネタの切れ味も鋭く、ドラマ部分も重厚で文句ナシ。評判がアレな2を観るのが怖い…

 

2011『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』

復習。クリス・エヴァンズ好きになってから観ると、以前よりもだいぶ好意的に観られる。画面の色彩とか演技が繊細で、名前とかそもそもの設定の大味さをカヴァーしようって努力が凄い。脇にイギリス人俳優が多く出てるのも今更気づいた。良作

 

2002『スパイダーマン

マスクドヒーローのなんたるかを理解しているという点で、やはりサム・ライミ版の方(2まで)が現行シリーズより圧倒的に良い。敵役のグリーンゴブリンも、ヴィジュアル&キャラクター両面で素晴らしい仕上がり。あのスーツ、ガジェットが本当に好き。シリアスに振れすぎないバランス感覚も好み。改めて良い映画

 

1981『ニューヨーク1997

メタルギアシリーズのパク…オマージュ元。主人公の容姿がまんまスネーク。名前スネークだし。大物が結構出てる。刑務所に改造されたマンハッタンを跋扈するヒャッハーな人たちがいい感じ。容赦ないバイオレンスもいい。オチも含めて、やっぱジョン・カーペンター最高

 

1983『スタートレックII カーンの逆襲』

イントゥ・ダークネスのオマージュ?元。トレッキーな文脈が染み付いてないとグッと来ない設定とか展開とかが多かったような。ゆったりしたテンポで進むけど、案外人が死ぬ。イントゥ〜より余程死ぬ。映画だけだと、カーンの魅力はわからなかったかぁ……カンバーバッチ演じるカーンは良かった

 

1981『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』

インディ映画、アイドル映画説。メチャクチャ久しぶりに観たけど、改めて観ると結構テンポが遅い。あとアクションがユルい。その他諸々、アイドル映画的要素(偏見)を含んでいるような。ハリソン・フォードはカッコ良いけど。死に方がエグいのは恒例か

 

1995『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス

ルパン三世映画5作目。奇しくもオウム真理教事件とシンクロしているのが興味深い。アマゾンのシークエンスが必要だったのかは謎。政治的な方向に行くのかと思ったら行かない展開。比べちゃうと、やっぱルパン三世山田康雄の方だと思ってしまうなぁ

 

2012『エクスペンダブルズ2』

やっぱゴキゲンすぎてヤバい。いつみても楽しい映画。2はドルフ・ラングレンがかっこいいのも嬉しいね。でも最終的にはチャック・ノリスが持っていく。開き直った作りのおかげで余計な回り道がなくてスッキリ観られる。若者は生贄になったのだ…3ではミッキー・ロークに是非また出て、暴れてほしい

 

1984『うる星やつら 2 ビューティフル・ドリーマー

何度観てもよく出来てる。押井守の映画は画のキレがあっていい。幼少期ならまだしも、今はこの作品で描かれるような夢の懐疑への畏れはないかなぁ。時間の流れが閉じた『うる星やつら』の世界を告発しているとも言えるけど、ある意味肯定しているともとれるように思う

 

2014『エンダーのゲーム』

竹宮恵子の『地球へ…』に似てるなっていうのが第一印象。ベクトルは逆だけど。古典だから当たり前なのかもしれないけど、オソロシく古典的というか王道な話。延々続く訓練中のアレコレは完全にハイスクールモノのソレだった。悪くはないけど、格別良いわけでもないという

 

2011『モンスターズ/地球外生命体』

7月公開ハリウッドゴジラの予習として。素晴らしい。怪獣映画としても、ロードムービーとしても、最高。なんで今まで観なかったのか。旅が進むに連れて明らかになっていくキャラクターの背景と内面。包帯のメタファーが上手い。美しい景色も見所か。切ないなぁ

 

2011『ファンタスティック Mr.FOX

ウェス・アンダーソンの予習で何故かこれを選択。ロアルド・ダールらしさも残しつつ、映像ならではの表現にも富んでいて面白い。キャラクター達はストップモーションアニメながら多彩な表情を見せる。背景やエフェクトにも凝っていた。音楽も軽妙で楽しい。文句なしの良作